冬のガス代はいくら?平均額と都市ガス・プロパンガスの比較、節約方法
冬のガス代は夏の約2倍に跳ね上がります。全世帯平均で約5,800円、夏場の3,300円と比べて2,500円も高くなります(2026年2月時点)。水温が下がることでお湯を沸かすガス使用量が増え、暖房機器の稼働も加わるためです。
都市ガスとプロパンガスでは料金に差があり、同じ使用量でもプロパンガスの方が高額になる傾向があります。ただし、ガス会社の選び方次第で大幅に節約できる可能性もあります。
冬のガス代の平均はいくら?
冬のガス代の全世帯平均は約5,800円です。夏場は約3,300円のため、冬は夏の約1.8倍の料金がかかります。特に1月から3月にかけてがピークとなり、家計への負担が大きくなる時期です。
世帯人数別の冬のガス代平均
世帯人数によってガス代は大きく変動します。以下の表は、冬場の世帯人数別平均額です。
| 世帯人数 | 冬のガス代平均(1〜3月) | 夏のガス代平均 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 1人暮らし | 4,000円 | 2,200円 | 1,800円 |
| 2人暮らし | 6,000円 | 3,400円 | 2,600円 |
| 3人暮らし | 7,000円 | 4,000円 | 3,000円 |
| 4〜5人暮らし | 8,000円 | 4,500円 | 3,500円 |
一人暮らしでも冬は4,000円程度かかり、4〜5人の家族では8,000円を超えるケースも珍しくありません。世帯人数が増えるほど、お風呂の追い焚きやシャワーの使用回数が増えるため、ガス使用量も比例して増加します。
冬と夏のガス代の比較
冬と夏でガス代が大きく変わる理由は、水温の違いにあります。東京都水道局のデータによると、最も水温が高い8月の平均は26.9℃、最も低い1月は8.4℃で、その差は18.5℃にも達します。
給湯に使うガス量は水温に大きく影響されます。同じ量のお湯を沸かすにも、冬は夏の約1.6〜1.8倍のガスが必要です。月別のガス代推移を見ると、12月から徐々に上昇し、1〜2月にピークを迎え、4月以降は下降します。

都市ガスとプロパンガスの冬の料金比較は?
都市ガスとプロパンガスでは、平均価格で比較すると都市ガスの方が安くなります。ただし、プロパンガスでも適正価格のガス会社を選べば、料金差を縮めることが可能です。
都市ガスの冬の料金
都市ガスの冬の料金は、一人暮らしで約4,000円、4人家族で約7,000〜8,000円が目安です。都市ガスは公共料金に準じた規制があり、地域ごとに料金がほぼ統一されています。
ガスファンヒーターを1時間使用した場合、都市ガスでは約19円のガス代がかかります。1日5時間、30日間使用すると月額約2,850円です。給湯と合わせると、冬場の総額は一般家庭で6,000〜8,000円程度になります。
なお、2026年1〜3月は政府の電気・ガス料金支援があり、都市ガスは1〜2月が18円/㎥、3月が6円/㎥割引されます。
プロパンガスの冬の料金
プロパンガスの冬の料金は、都市ガスより高めです。一人暮らしで約5,000〜6,000円、4人家族では10,000円を超えるケースもあります。
ガスファンヒーターを都市ガスと同じ条件で使用した場合、プロパンガスでは1時間あたり約37円かかります。月額では約5,550円となり、都市ガスの約2倍です。
ただし、プロパンガスは自由料金制のため、ガス会社によって単価が大きく異なります。高い会社では従量単価が800円/㎥を超える一方、適正価格の会社なら500円台に抑えられます。
どちらがどれくらい安い?
都市ガスとプロパンガスの料金差を具体的に比較すると、以下のようになります。
| 項目 | 都市ガス | プロパンガス | 差額 |
|---|---|---|---|
| 暖房1時間あたり | 約19円 | 約37円 | 約18円 |
| 暖房月額(5時間×30日) | 約2,850円 | 約5,550円 | 約2,700円 |
| 4人家族の冬の総額 | 約7,000円 | 約10,000円 | 約3,000円 |
年間で見ると、暖房だけで3万円以上の差が生まれることもあります。
ガス会社を適正価格の会社に乗り換えることで大きな節約を見込むことができます。

冬のガス代はなぜ高い?
冬のガス代が高くなる主な理由は、水温の低下と暖房機器の使用増加です。この2つの要因が重なることで、ガス使用量が夏の約2倍に増えます。

水温の低下
冬は水道水の温度が大幅に下がります。夏場は25℃前後ある水温が、冬は8℃程度まで低下します。40℃のお湯を作る場合、夏は15℃温めれば済みますが、冬は32℃も温める必要があります。
給湯器は設定温度まで水を温めるためにガスを燃焼させます。温める温度差が大きいほど、必要なガス量も増加します。特にお風呂の湯張りでは、200リットルの水を40℃まで温めるため、冬場は夏の約2倍のガスを消費します。
暖房機器の使用
ガスファンヒーターやガス床暖房など、ガスを使う暖房機器の稼働も冬のガス代上昇の大きな要因です。
ガスファンヒーターは立ち上がりが早く暖房効率が良い反面、ガス消費量も大きくなります。木造住宅で12畳用のガスファンヒーターを最大出力で使うと、1時間で約0.5㎥のガスを消費します。都市ガスで1㎥あたり150円とすると、1時間で75円、1日8時間使えば600円です。
ガス床暖房はさらにガス消費量が多く、10畳分を1日8時間稼働させると、1ヶ月で数千円のガス代増加につながります。
給湯器の効率低下
冬は外気温も低いため、給湯器本体の効率も下がります。給湯器内部の配管が冷えており、お湯が出るまでの時間が長くなります。
また、追い焚き機能を使う頻度も増えます。浴槽のお湯は放置すると冷めやすく、家族が時間差で入浴する場合、追い焚きを繰り返すことになります。追い焚き1回あたり約0.3㎥のガスを使うため、毎日2回追い焚きすれば月に18㎥、料金にして約3,000円の増加です。
冬のガス代を節約する方法は?
冬のガス代は工夫次第で大幅に削減できます。以下の5つの方法を実践すれば、月1,000〜2,000円の節約が可能です。
- 追い焚き回数を減らし、家族で続けて入浴する
- シャワーの使用時間を1分短縮する
- 食器洗いは溜め洗いにし、給湯温度を下げる
- ガス暖房の設定温度を20℃に保つ
- 給湯器の温度設定を季節に合わせて調整する
これらの方法を組み合わせることで、年間1万円以上の節約につながるケースもあります。
お風呂の節約術
お風呂は家庭内で最もガスを使う場所です。追い焚きを減らすだけで大きな節約効果があります。
まず、家族が時間を空けずに続けて入浴しましょう。1人目が入浴してから2人目まで1時間空くと、浴槽の温度は約2〜3℃下がります。追い焚きには約0.3㎥のガスが必要で、1回あたり100円前後のコストです。
浴槽に蓋をするのも効果的です。蓋をすることで温度低下を半分以下に抑えられ、追い焚きの頻度を減らせます。また、シャワーは1分間で約12リットルのお湯を使います。シャワー時間を1分短縮するだけで、月600円程度の節約になります。
キッチンの節約術
調理時のちょっとした工夫で、ガス代を抑えられます。
鍋底に付いた水滴を拭いてから火にかけると、水分を蒸発させるための無駄な熱を省けます。また、鍋やフライパンには必ず蓋をしましょう。蓋をすることで熱効率が上がり、加熱時間が約2割短縮されます。
食器洗いはシンクにお湯を溜めて洗う方法に切り替えると、流しっぱなしより約30%のガスと水を節約できます。給湯温度も、冬でも38℃程度で十分です。42℃と38℃では、月500円程度の差が生まれます。
暖房の節約術
ガス暖房の設定温度を1℃下げるだけで、約10%のガス代削減になります。環境省が推奨する室温は20℃です。厚着をしたり、ひざ掛けを使ったりすることで、設定温度を下げても快適に過ごせます。
タイマー機能を活用し、就寝前や外出前には自動で停止するように設定しましょう。つけっぱなしを防ぐだけで、月1,000円以上の節約になります。
また、部屋全体を暖めるより、人がいる場所だけを暖める方が効率的です。ガスファンヒーターは立ち上がりが早いため、必要な時だけ使う使い方が向いています。
給湯温度の見直し
給湯器の設定温度を季節に合わせて調整しましょう。夏は38℃、冬は40℃程度が適温です。42℃以上に設定していると、無駄なガスを消費します。
キッチンと浴室で別々の温度設定ができる給湯器なら、キッチンは37℃、浴室は40℃というように使い分けると効果的です。食器洗いに42℃のお湯は必要ありません。
また、給湯器のエコモードを活用すると、自動で効率的な運転をしてくれます。最新の給湯器では、学習機能で家庭の使用パターンを把握し、無駄を省いてくれる機種もあります。
ガス会社の乗り換えで安くなる?
ガス会社を乗り換えることで、ガス代を大幅に削減できる可能性があります。特にプロパンガスは自由料金制のため、会社選びで年間数万円の差が生まれます。
プロパンガスの乗り換え
プロパンガスは会社ごとに料金が大きく異なります。
従量単価が800円/㎥の会社から500円/㎥の会社に変えれば、月10㎥使用で3,000円、年間36,000円の削減です。乗り換え時の費用は基本的に無料で、新しいガス会社がボンベやメーターの設置を負担してくれます。
ただし、現在の契約に違約金条項がないか確認が必要です。賃貸物件の場合は大家や管理会社の許可が必要なケースもあります。
都市ガスの乗り換え
都市ガスは2017年の自由化以降、電力会社や新規事業者も参入しています。電気とセットで契約すると割引が適用されるプランもあり、年間5,000〜10,000円程度の節約が可能です。
ただし、都市ガスの料金差はプロパンガスほど大きくありません。乗り換えによる削減効果は月数百円程度が一般的です。それでも、長期的に見れば無視できない金額になります。
乗り換え時の工事や初期費用は基本的に不要で、書類手続きだけで完了します。現在のガス会社への解約連絡も、新しいガス会社が代行してくれるケースがほとんどです。
2026年の電気・ガス料金支援について
政府は2026年1月から3月まで、電気・ガス料金の負担軽減支援を実施しています。都市ガスの使用者は、使用量1㎥あたり一定額が自動的に割引されます。
1月と2月は18円/㎥の割引、3月は6円/㎥の割引です。月に30㎥使用する家庭の場合、1月と2月は540円、3月は180円が請求額から差し引かれます。
この支援は申請不要で、ガス会社が自動的に適用します。検針票や請求書に割引額が記載されるため、確認できます。プロパンガスは対象外ですが、一部の自治体では独自の支援策を用意している場合があります。
よくある質問
Q1. 冬のガス代が急に高くなったのですが、何が原因ですか?
冬のガス代が高くなる主な原因は、水温の低下と暖房機器の使用です。水温が夏より18℃以上低くなるため、お湯を沸かすガス使用量が約2倍に増えます。また、ガスファンヒーターや床暖房の使用も加わり、総使用量が夏の1.8〜2倍になります。追い焚きの回数が増えている場合も、ガス代上昇の要因となります。
Q2. 都市ガスとプロパンガス、冬はどちらがどれくらい高いですか?
平均価格では、プロパンガスは都市ガスより約1.5〜2倍高くなります。ガスファンヒーターを1日5時間使用した場合、都市ガスは月約2,850円、プロパンガスは約5,550円です。ただし、プロパンガスでも適正価格の会社を選べば、都市ガスに近い料金に抑えられます。ガス会社の選択が重要です。
Q3. 一人暮らしの冬のガス代が6,000円は高いですか?
一人暮らしの冬のガス代平均は約4,000円なので、6,000円はやや高めです。追い焚きを頻繁にしている、シャワー時間が長い、ガス暖房を長時間使っているといった原因が考えられます。給湯温度を下げる、シャワー時間を短縮する、暖房の設定温度を見直すことで、平均額まで下げられる可能性があります。
Q4. 冬のガス代を節約する最も効果的な方法は何ですか?
最も効果的なのは、追い焚き回数を減らすことです。家族が続けて入浴すれば、追い焚きによるガス消費を大幅に減らせます。1回の追い焚きで約100円かかるため、毎日1回減らせば月3,000円の節約になります。次に効果的なのは、ガス暖房の設定温度を1℃下げることです。これだけで約10%のガス代削減が期待できます。
Q5. プロパンガスから都市ガスに変更できますか?
自宅の地域に都市ガスの配管が通っていれば、変更可能です。ただし、引き込み工事費用として10万〜30万円程度かかります。賃貸物件では大家の許可が必要で、実質的に難しいケースが多いです。プロパンガスの料金が高い場合は、都市ガスへの変更より、適正価格のプロパンガス会社への乗り換えの方が現実的で、費用も無料です。
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