「都市ガスに比べて料金が高いし、プロパンガスにはデメリットしかないのでは?」 新築や引越しでエネルギー源を選ぶ際、そう感じる方は少なくありません。

しかし、それでも日本全国の約4割の世帯でプロパンガスが利用されているのには、明確な理由があります。 結論から言うと、プロパンガス最大のメリットは、災害時の復旧スピードが圧倒的に早いことです。

この記事では、都市ガスやオール電化との比較データを用いながら、プロパンガスの真の価値と、デメリットである「料金の高さ」を解消する方法について解説します。

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最大のメリットは「災害復旧の早さ」

地震大国・日本において、ライフラインの復旧スピードは命に関わる重要な要素です。 プロパンガスは「分散型エネルギー」と呼ばれ、各家庭にボンベが個別に設置されているため、災害時に非常に強いという特徴があります。

熊本地震・東日本大震災での実証データ

過去の大震災おける復旧日数のデータを比較してみましょう。

  • 熊本地震(2016年)
    • プロパンガス:約1週間〜10日でほぼ復旧完了
    • 都市ガス:完全復旧まで約3週間(約1ヶ月以上かかった地域も)

都市ガスは地中に張り巡らされた導管で供給されているため、一箇所でも寸断されると広範囲で供給停止となり、点検・修理に莫大な時間がかかります。 一方、プロパンガスは一軒一軒独立しているため、被害のない家から順次、即座に使用再開や点検が可能です。

軒下在庫(ボンベ)で数週間は生活可能

家の外に設置されているボンベは、いわば**「巨大な防災備蓄」**です。 通常、ボンベは2本セットで設置されており、満タンであれば一般家庭で約1ヶ月以上ガスを使用できます。

万が一、電気や水道が止まっても、ガスさえ使えればお湯を沸かして温かい食事をとったり、体を拭いたりすることができます。 この「安心感」こそが、プロパンガスを選ぶ最大の動機と言えるでしょう。


よくある勘違い「プロパンガスは火力が強い」は本当?

「中華料理店の火力はプロパンだから強い」という話を聞いたことはありませんか? これは半分正解で、半分間違いです。

理論上の熱量は2倍だが、体感差はない

たしかに、ガスの熱量(カロリー)自体は、プロパンガスの方が都市ガスの約2.2倍高いです。

  • プロパンガス: 24,000 kcal/m3
  • 都市ガス(13A): 11,000 kcal/m3

しかし、家庭用のガスコンロは、これに合わせて調整されています。 プロパン用コンロはガスの出る穴が小さく、都市ガス用は大きく作られているため、最終的に鍋に当たる火力はほぼ同じになるよう設計されています。

「お湯が早く沸く」といった劇的な違いはありません。 ただし、専用の業務用ハイカロリーバーナーを使用する飲食店などでは、プロパンガスの高火力をフルに活かせるケースもあります。


メリット・デメリット比較(プロパン vs 都市ガス vs オール電化)

3つの主要エネルギー源を、4つの観点で比較しました。

項目プロパンガス都市ガスオール電化
初期費用◎(無償貸与あり)△(引き込み工事費高額)×(設備費が非常に高い)
毎月の料金×(高い傾向)◎(安い)○(深夜電力活用で安く)
災害時の強さ◎(最強)△(復旧遅い)×(停電で全機能停止)
設置自由度◎(全国どこでも)×(導管エリアのみ)◎(全国どこでも)

こうして見ると、プロパンガスは**「災害対策」と「初期費用の安さ」**に特化したエネルギーであることがわかります。


プロパンガスの「2大デメリット」と解決策

メリットがあるとはいえ、やはり気になるのは料金です。 プロパンガスには構造的な2つのデメリットがありますが、これらは「知識」さえあれば解決できます。

1. 料金が高い(自由料金制)

プロパンガスは公共料金ではなく、各会社が自由に値段を決められる「自由料金」です。 そのため、相場を知らない消費者が、不当に高い料金(相場の1.5倍〜2倍)を請求されているケースが後を絶ちません。

👉 解決策: **「ガス会社を変更する」**だけで解決します。 適正価格(基本料金1,500円、従量単価300円台〜)の会社に切り替えれば、都市ガスに近い水準まで安くすることが可能です。

2. 賃貸物件では会社を選べない

アパートやマンションの場合、ガス会社の決定権は大家さんにあります。 そのため、入居者が「高い」と感じても、勝手には変更できません。

👉 解決策: 入居前にガス料金を確認するのがベストですが、入居後であれば**「大家さんに交渉」するか、あるいは「引っ越し」**を検討するしかありません。 (※交渉用の資料として、Gas Timesの適正価格診断結果を見せるのが効果的です)


まとめ

プロパンガスは単に「高いガス」ではありません。 そのコストの一部は、**「災害時に家族の命を守るための保険料」**と考えることもできます。

  • 最大のメリット: 災害復旧が圧倒的に早く、備蓄も兼ねている。
  • 最大のデメリット: 料金が高い(ことが多い)。

もし、あなたが持ち家にお住まいで、「料金が高い」ことに悩んでいるなら、それはプロパンガス自体のせいではなく、「契約しているガス会社」の問題です。 優良な会社を選べば、「災害への強さ」というメリットを享受しながら、「安さ」も手に入れることができます。

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プロパンガス料金を節約したい

プロパンガス料金を安くするために色々な会社を比較して見ていくのがベストです。

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ABOUT ME
GAS-TIMES編集長
過去にプロパンガス業界の仕事に長く従事。 その際の経験をもとに、消費者のみなさんにとって役立つ情報発信を行なっています。